瀬戸内寂聴の人生についての軽いエッセー集。
そう、源氏物語を現代語訳して、ベストセラーとなった作家です。
その語りかけるような文章はとても読みやすいのですが、
でも、書いていることはとても含蓄があります。
その1としたのは、この本の中にとても素敵な言葉が込められているからで、
個人的な見解から、その素敵な言葉を紹介したくなったからです。
まだ、読了はしていませんが、読みつつ紹介していきたいと思います。
今回は「愛とセックス」という章の中のある言葉です。
この言葉は彼女が性に対して考えていることを旨く要約したように思います。
出家したからといって堅苦しく生きるのではなくて、
こうした考えももてるのだなと、妙に親近感がわいてきました。
−−−−以下「あきらめない人生」(「瀬戸内寂聴)より−−−−
「人間の生は性によって発生し、性によって育ち、性によって終焉を遂げるのです。
人生から性を差し引いて、なんの生きがいがあろうかと思います。
私はれっきとした仏教徒ですが、
この点だけ、お釈迦さまの教えと少し違う考えを持っています」
「愛し合ったら、お互いの肉体を合体したいと思うのは人間の自然な感情であり、
欲望だと思います。愛して独占したいと思い、そのために嫉妬し、
愛の永久性を願いながら、それが保てず、裏切られたり、裏切ったりして、
その都度、地獄の苦しみにのたうちまわる。
そんな経験は一遍でごめんだと思うのに、半年もすれば
そのときの痛みも苦しみも忘れてしまって、すぐまた同じ煩悩にとりつかれる。
人間はそういうものだとご存知だったからこそ、お釈迦さまは繰り返し、
渇愛の恐ろしさを説き続けられたのだと思います」
あきらめない人生
posted by ドクション at 00:12|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
恋愛小説
|

|